【落語】2月6日池袋演芸場二月上席昼夜通し(昼主任:林家しん平、夜主任:柳家三三)

<演目>
○昼の部
林家しん歩 「初天神
柳家わさび 「道灌」
カンジヤマ・マイム
隅田川馬石 「元犬」
三遊亭歌武蔵 「大安売り」
花島世津子
柳家さん生 「替り目」
春風亭百栄 「弟子の強飯」
三増紋之助
柳家小袁治 「夢の酒」
〜仲入り〜
古今亭志ん馬 「宗論」
古今亭志ん橋 「鮑のし」
ペペ桜井
林家しん平 「落語物語製作秘話〜反対俥」
12:15-16:37
○夜の部
柳亭市也 「牛ほめ」
柳家右太楼 「ぞろぞろ」
柳家甚語楼 「手紙無筆」
笑組
三遊亭歌之介 「竹の水仙
三遊亭萬窓 「紙入れ」
柳家亀太郎
五明楼玉の輔 「動物園」
〜仲入り〜
古今亭菊之丞湯屋番」
春風亭一朝 「短命」
翁家勝丸
柳家三三 「花見の仇討ち」
16:45-20:27


今席で唯一行ける日曜日。池袋演芸場は混んでいるという情報はあったが、偶然にも土曜日から宿泊の用事があったので帰京のついでに池袋演芸場に寄ることにした。池袋演芸場に着いたのは10時頃。昼の喬太郎師と夜の白酒師という動員力のある二人が休演ということもあってか、誰も並んでいなかった。東武デパートやマクドナルドで時間潰して、11時頃に並ぶ。三人目。

疲れもあったので最後列(パイプ椅子の前)の中央通路側という位置を確保。初めは空席もあったが、そのうち満席に。

夜の部も2、3割の客が帰るだけでほぼ満席。

三三さんって、寄席でこんなに動員力あったっけ?独演会にしかいかないファンが多そうなイメージだったのだが。

昼は林家しん平師監督の映画「落語物語」の出演者を中心にしたラインナップとのこと。
まずは、映画の主役である柳家わさびさん。飄々とやった「道灌」はなかなかだった。このキャラは今後も楽しみ。
カンジヤマ・マイムのパントマイムは、今まで鈴本でしか観たことがなかったので池袋というコンパクトな小屋で観ると新鮮。
馬石さんの「元犬」は端正。
歌武蔵師は時節柄のマクラで場内爆笑。「大安売り」も時事ネタなサゲ。最高。
わさびさんの師匠のさん生師は得意の「替り目」。今回も面白い。
喬太郎師の代演の百栄師は、代演であることを詫びて、六代目圓生のマネが笑える新作の「弟子の強飯」。落語家が圓生に似た高校生をスカウトに来る噺。見事に代演。
久しぶりの紋之助さんに満足して、志ん橋師は「鮑のし」。相変わらず甚兵衛さんが可愛い。
トリのしん平師は、ひとしきり映画の話をして残り10分で「反対俥」。いろいろいじってあって新鮮な「反対俥」だった。

昼席のあとは、お腹空いたので近くのカレー屋に。これが仇となり、夜の部はひたすら睡魔との闘いとなった。

仲入り前の玉の輔理事が満員の客席を弄る。三三師が出たテレビ番組にひとしきりツッコミを入れて会場を沸かせていた。池袋の客向きだったな。
仲入り後は豪華。古典の実力派揃い。菊之丞「湯屋番」と一朝「短命」で眠気もふっとび、トリの三三「花見の仇討ち」へ。もう春の噺の時期ですか。上手いし、面白いなあ。三三さんは独演会ではなく、寄席で聴きたい。

それにしても、8時間で2500円は安いよね。