【落語】12月27日 新作落語せめ達磨激闘編SELECT!!@なかの芸能小劇場

<演目>
立川らく里『平成の山下清』(★なし)
古今亭駒次『バッハの肖像』★★★
春風亭百栄『芝浜やりたい』★★★★★
三遊亭ぬう生『ホスト・ユニオン』★
〜仲入り〜
林家きく麿『パッション☆ネーブル』★★★
古今亭今輔『札−1グランプリ』★★★★
三遊亭天どん『ビデオ屋の中心で』★
19:00-21:25


普段は古典ばっかりで新作落語を聴く機会はあまりありません。鈴本演芸場で白鳥さんの『新あたま山』を聴いて、新作落語を聴きたくなり、この会を予約しました。

お客さんは8割ぐらいの入り。アラフォーぐらいの女性がたくさん。普段の寄席とは客層が微妙に違います。

きく麿さんとぬう生さんの前説で始まり、トップバッターは初めて聴く立川らく里さん。なんか落ち着きがなく、ほとんど笑えませんでした。平成の山下清と呼ばれる画家にインタビューをするテレビ、という噺。

駒次さんの『バッハの肖像』は音声配信で一度聴いた噺。古今亭一門らしい落ち着いた口調で自作の新作落語。なかなか面白い。夜の音楽室からピアノの音がするという怪談の正体をつきとめようとする男女生徒の噺。

百栄さんの『芝浜やりたい』は、芝浜を高座でやると袖から邪魔をされるという噺。随所で黒い笑いが。メチャメチャ面白い。今日の一番はこれ。

ぬう生さんは『ホスト・ユニオン』。現代の与太郎はホストクラブで生きていた?

仲入り後はきく麿さんの『パッション☆ネーブル』。十年前に解散したアイドルユニットのパッション☆ネーブルのファンクラブを細々と続けていたという噺。この噺のために新曲を3曲も作るというのがスゴい。

今輔さんの『札−1グランプリ』は、新しいお札の肖像のモデルを公募するという噺。太宰治坂本龍馬織田信長がオーディションに参加。この発想はスゴい。ブレイクして欲しい噺家さんです。

トリは天どんさん。レンタルビデオ屋にAVを借りに行ったら、店員が昔離ればなれになった妹だった、という噺。

あえて順位をつけるなら、1位・百栄、2位・今輔、3位・駒次、4位・きく麿。ここまで合格、といったところでした。

たまに新作落語をまとめて聴くと新鮮です。予測がつかない面白さがあります。来年もこの会は要チェックです。