【落語】12月18日 三田落語会夜席@仏教伝道センター

<演目>
春風亭朝呂久『一目上がり』
入船亭扇遊『蜘蛛駕籠
柳家権太楼『睨み返し』
〜仲入り〜
柳家喜多八粗忽の釘
入船亭扇遊『三枚起請
18:00-20:50



権太楼さんと扇遊さんの二人会の予定が、権太楼さんの入院加療の影響で、権太楼さん1席、扇遊さん2席となり、スケで喜多八さんが1席の三人会になりました。

扇遊さんの確かな実力と権太楼さんの責任感とお客様サービスが際立った素敵な落語会でした。

それにしても有料で音声配信しているにしては、ケータイの音に無頓着すぎる。今回は一度ならず三度も鳴っていた。一度目も酷いが、一度鳴れば、電源を切っていない人も気づいて電源を切るのが当然のはず。それができない人はホールで落語を聴く資格もないし、ケータイを持つ資格もない。最高の落語会でも客は最低。それに何もしない主催者はもっと最低。所詮、三田落語会はその程度の会だから、噺家は今後手を抜いていただいて結構です。何が「本寸法」だよ。

権太楼さんのマクラは入院騒ぎ。入院中の代演手配のエピソードが最高。地方の独演会の代演を主催者に伺いをたてたところ、「小三治さんでお願いします」と言われたので、「ギャラが違う」と断った。すると、「それじゃ、馬風さんで」。「もっと無理」。堪り兼ねて、「喜多八じゃどうでしょうか?」と言ったら「その人知りません」。結局流会にしてもらったらしい。
また、「体調崩しているスキに市馬が副会長になっちゃった」とも言ってました。
落語は年の瀬らしく『睨み返し』。掛け取りを追い返す噺ですが、『掛け取り』より噺としては面白い。

高座をおりる時、相当辛そうでした。初席終わったら再入院とのこと。そんなに無理しなくてもいいのに、と思いましたが芸人の気持は別なんでしょうね。

扇遊さんは最初と最後。
最初は軽く『蜘蛛駕籠』。トリは『三枚起請』。扇遊さんの『三枚起請』は二度目でしたが、何度聴いても廓噺はやはり絶品。幸せな気分で帰りました。