4/24 三田落語会夜席@三田仏教伝道センター8階大ホール

大好きな一朝・志ん輔両師の会ということで、ファミリーマートのチケットぴあでチケットをとって、初めての三田落語会に行ってまいりました。昼前からは、イベントでバーベキュー。多少酒も入ってましたが、開演時間には完全に醒めておりました。

お二人はご存知五代目春風亭柳朝師と古今亭志ん朝師のお弟子さん。「二朝会」でともにお供をしたこともあったそうです。落語家の歴史には詳しくないので、志ん朝師が最初は先代の正蔵師に預けられていたため柳朝師と志ん朝師はほとんど兄弟弟子のようだった、というのには驚きました。

現場には開場45分前に到着したので、ロビーの椅子に座ることができ、持って行った『エコー・パーク』(マイクル・コナリー著)を読み終わってしまいました。5時少し前には、昼の部が終わったらしい集団が下りてきたので、「いや、3時間半もやられたら終電なくなるぞ」と少しビビリましたね。

会場はフラットなフロアですが、椅子が余裕をもって置かれており、見にくいということはなかったと思います。なかなかいいホールですね。お客さんは9割ぐらいの入り。何故か私の右隣の席は空いておりました。

◎折輔「からぬけ」

開口一番は志ん輔師のお弟子さん。なかなか将来が楽しみな前座さんです。

◎一朝「片棒」

特にマクラがよかった。内容はあえて書きませんが「二朝会」にお供したときの旅先でのエピソードをいくつかやって、ケチの話になって「片棒」へ。
「片棒」は音声配信でも聴けるけど、やはり生の「片棒」は絶品。特にとんでもない弔いをされそうになるおとっつぁんが素晴らしい。銀二郎のお囃子はいつも通り面白かったですけどね。

◎志ん輔「大工調べ」

与太郎さんも棟梁もよかった。一席目がこれで、二席目はどうするんでしょう?と心配に。

◎志ん輔「愛宕山

これは絶品!!宴会中に「明日は愛宕山(あたごさん)に登るぞ」と御贔屓に言われたのに、深酒。翌朝の登山、最初は調子もよく唄いながら登るものの、途中から急にへたってしまう。このときの唄がまるでカセットテープが伸びきったときや、レコードの回転数が急に遅くなったときのよう。これだけでこの噺は収穫。調子のいい人をやらせたら天下一品です。

◎一朝「藪入り」

多分お弟子さんの一之輔さん、弟弟子の正朝師で聴いている噺。夜中から寝られず、女房に「今何時だ?」「昨日は今時分夜が明けてなかったか?」と子供を待ちわびる父親が素晴らしい。どっちが子供だか。



今回、気になったのは、四席中三席で途中拍手で流れが分断されてしまったことと、スタッフのカメラのシャッター音。普段の寄席は撮影禁止なのでシャッター音がすることはないので、とても気になってしまった。別に撮ればいいじゃん。拍手はしたいけど、流れを止めるので我慢しています。これってみなさんやっていると思っていたのに、コアなファンが集まるこういう落語会でもあるんですね。

それを除けば、とても素晴らしいひとときでした。次回は昼の扇遊・鯉昇師を予約。いまからとても楽しみです。一朝師には次回は冬に「二番煎じ」をお願いしたいです。

演目
古今亭折輔「からぬけ」
春風亭一朝「片棒」
古今亭志ん輔「大工調べ」
〜仲入り〜
古今亭志ん輔愛宕山
春風亭一朝「藪入り」
18:00-20:45