1/22 落語睦会@池袋演芸場

池袋演芸場の下席は毎月特別興行で、昼が定席で夜が落語協会特選会となっていて、いろんな落語会が行われています。
落語睦会は入船亭扇遊、瀧川鯉昇柳家喜多八のお三方の会。
睦会は国立演芸場で一度拝見していましたが、池袋演芸場では初めてです。落語協会特選会自体初めてでした。
会場には開場直後に到着したのですが、既に半分程度席が埋まっていて、開演時にはほぼ満席で、途中から立ち見も出ていました。


演目
柳家花いち「一目上がり」
入船亭扇遊「干物箱」
瀧川鯉昇「宿屋の富」
〜仲入り〜
すず風にゃん子・金魚(漫才)
柳家喜多八「やかんなめ」18:00-20:25

この会は16年間で43回目だそうで、諸般の事情から池袋演芸場での睦会は今回が最後だそうです。
初期のころはこの3人にもう1人いて4人でやっていたとのことで、そのお一人も最後に挨拶に出てきました。当時の林家こぶ平、今の林家正蔵師匠です。
正蔵師匠の手締めでお開きとなりました。
近くでやるときは是非行きたいと思います。

◎扇遊「干物箱」
若旦那のマクラで「明烏」か「二階ぞめき」だと思ったら「干物箱」でした。扇遊師の廓噺は大好きなんですが、若旦那の噺も最高です。いつもにも増してリズミカルに噺がすすんでいき、本当に気持ちよくなります。

◎鯉昇「宿屋の富」
落語協会の企画枠に芸協の理事。鯉昇師がいなければただの柳家の会になっちゃうのでとても貴重。
鯉昇師の噺は古典を古典の枠組みの中でやっているのに古典という感じがしない。古典の世界観がうまく消化されて聴き手に伝わってきます。わかりやすいんでしょうかね。

◎喜多八「やかんなめ」
最後の会の最後の噺が「やかんなめ」というのは脱力感ありすぎ。
あまりピンとこなかった「やかんなめ」でしたが喜多八師のを聴いて初めてその面白さがわかったような気がします。