【落語】6月19日 扇辰日和VOL.41@なかの芸能小劇場

<演目>
入船亭辰じん 「真田小僧
入船亭扇辰 「お見立て」
〜仲入り〜
三遊亭小圓朝 「うなぎや」
入船亭扇辰 「ねずみ」
18:45-21:10


最近はやたらと扇辰師の高座を聴きたい!という欲求にかられている。つい先日も高円寺での独演会を見送り、その欲求も頂点に達していた。


扇辰師はあの人材豊富な世代(60年代前半生まれ)の中でも抜群の上手さを誇っていると思うし、もっとお客さんが入ってもいい噺家さんだと思う。


今回も、110人入るなかの芸能小劇場の客席には60人程度のお客さん。日曜の夜とはいえ、実力と評判からすれば、かけつける人がもっといてもいい。定席のラインナップも今席はたいしたことはないんだし。


ゲストの小圓朝さんは、元々落語協会にいたけど師匠をしくじって、圓橘門下となり、今は五代目圓楽一門会。扇辰師の後輩の前座で、初高座の時の立て前座が扇辰師だった、という関係。なかなかいいエピソード。圓楽一門も寄席に出た方がいい。修業の蓄積の違いが確実に芸に反映している。兼好さんは特別。


扇辰師はネタ出しの『お見立て』と、『ねずみ』。奇しくも兄弟子扇遊師が得意にしている2席。もっとも『ねずみ』は師匠扇橋の師匠の三木助の得意ネタだけど(談笑の落語研究室からの受け売り)。


顔の表情がオーバーアクション気味な時もあるけど、決して嫌味にはならない。

話芸は本当に気持ちいい。扇遊師と双璧と言っても差し支えないだろう。


7月下席は鈴本のトリ。SWAと喬太郎独演会の予定は入っているが、一度は行こうと思っている。