【落語】5月5日 池袋演芸場昼の部〜夜の部途中まで

<演目>
夢七 つる
A太郎 ヒーローインタビュー
味千代 太神楽
遊雀 初天神
松鯉 河内山宗俊 玉子の強請
北見伸&スティファニープチ☆レディーのHIROMI) 奇術
蝠丸 宮戸川
桃太郎 春雨宿
〜仲入り〜
陽・昇 漫才
笑遊 くしゃみ講釈
米福 粗忽長屋
美由紀 俗曲
平治 酢豆腐


明楽 手紙無筆
圓満 子ほめ
マジックジェミー
昇々 (新作)
楽輔 錦の袈裟
章司 江戸売り声
小柳枝 青菜
圓 近日息子
(までで途中退出)
12:15-18:40


5月1日からの池袋演芸場の昼の部の主任は、桂平治師。
この日、師のHPと池袋のお客さんの前で、来年、十一代目文治を襲名することが発表された。
文治は桂派止め名で、その名は上方、落語協会落語芸術協会を転々としている、という複雑な経緯を持つ名跡。それからすると結構すんなりと決まった印象がある。名跡は落語界の貴重な財産であり、この大名跡の復活には素直に祝ぎたい。


ということで、襲名決定記念に池袋演芸場に行って来ました。ゴールデンウィークということで客席は満席。


今席は桃太郎プロデュース、とのことで、実力主義の顔つけ?芸協でも大好きな師匠方が目白押しです。


二ツ目のA太郎さんはセンスある新作を。一方、二ツ目昇進の昇々さんの新作は全く面白くない。イジメの噺をやること自体センスなし。


太神楽の味千代(みちよ)さんは初めて。綺麗で所作もよく、今後に期待です。


遊雀さんは早い出番に交代。「ほかにいい仕事が入ったので」とのこと。『初天神』はいつも通り大ウケ。一気に空気を変えます。


蝠丸の名は、先代文治の父親の名前です。蝠丸さんは芸協の中でも大好きな師匠。今回の『宮戸川』も抜群の面白さでした。


桃太郎師匠はいつもより長めに『春雨宿』。


笑遊師匠は『くしゃみ講釈』。この師匠も大好き。


米福さんは『粗忽長屋』。若手の中では期待している方の1人です。


平治師は、師匠先代文治や文治師の同期の師匠方のエピソード。「落語芸術協会八十年史」をみると、昭和33年10月に、落語芸術協会で6人の真打が誕生しています。桂伸治(後の桂文治)、春風亭柳昇三遊亭小圓馬、桂小南、三笑亭夢楽、四代目春風亭柳好。ため息の出るようなラインナップですね。そういうマクラだけど、文治襲名の話は一切ありませんでした。平治師のホームページから襲名決定の挨拶文も削除されていますし、なにかあったのではないか、と少し心配になりました。
平治師の噺は『酢豆腐』。平治師には伊勢屋の若旦那のイメージがないので、少し心配になりましたが、なかなか楽しい『酢豆腐』でした。


夜の部は昇々さんの二ツ目昇進の記念もありました。楽輔師、小柳枝師、圓師がでるので仲入りまで居残りました。それぞれ、面白い高座でした。


あらためまして、平治師匠。文治襲名決定、おめでとうございます。


次は7日の鈴本、朝から並んで『百年目』を聴きます!