【落語】2月19日 鈴本演芸場二月中席夜の部(主任:春風亭百栄)

<演目>
林家扇 「元犬」
林家ひろ木 「時うどん」
鏡味仙三郎社中
隅田川馬石 「反対俥」
蜃気楼龍玉 「鹿政談」
にゃん子金魚
五明楼玉の輔 「ざいぜんごろう」
柳家三三 「鮑のし」
〜仲入り〜
柳家小菊
入船亭扇辰 「千早ふる」
三増紋之助
春風亭百栄 「桃太郎後日譚」
17:15-20:40


将来有望な若手真打だけで組まれた素晴らしい顔付けに惹かれて行ってきた。このような顔付けは浅草演芸ホール新宿末廣亭ではまずありえない。池袋演芸場でも下席昼の部ぐらいだろう。


客席は7割ぐらいの入り。落語ファンとおぼしき若いお客さんも多数。


落語の代演は二人。歌奴さんから馬石さん、文左衛門さんから玉の輔さん、とレベルダウンのない納得の代演。


二ツ目はひろ木さんの『時うどん』。いやぁ、良かった。ひろ木さんの個性を活かした噺で結構うけていた。滑舌悪いのも個性のうち。下手に上手くやろうと思わない方が将来のためかもしれない。


代演の馬石さんは2007年真打昇進の41才。最近凄く上手くなった印象がある。今回の『反対俥』も良かった。


馬石さんの弟弟子の龍玉さんは2010年真打昇進の38才。声の迫力は若手ナンバーワンかも。


玉の輔さんは1998年真打昇進の45才。寄席には玉の輔さんのような軽い芸風の噺家が必要。今回も会場が沸いていた。


仲トリの三三さんは2006年真打昇進の36才。今回の真打で一番若いというのが信じられないほどの安定感のある高座だった。


扇辰さんは2002年真打昇進の47才。今回の六人の中で唯一弟子をとっている師匠。貫禄すら感じた。


トリは2008年真打昇進の乙女座生まれの48才百栄さん。冴えた新作落語は素晴らしい。一般にもマニアにも受け入れられる内容で、今回も大ウケ。


若手真打の競演は素晴らしかった。こんな顔付けの寄席、今後も期待したい。できれば末廣亭で観てみたい。