12/26 新宿末廣亭十二月下席昼夜通し

本当の目的は、正太郎さんのお披露目だったのですが、正太郎さんが26日のみ休演ということで、普通に昼夜通しで行ってきました。昼の部は二階席が開いたので、結構入っていたようです。夜の部も夜にしては多い方で100人超でした。

昼の部

林家扇 「寿限無
古今亭ちよりん 「出来心」
古今亭朝太 「強情灸」
柳家小三太 「金明竹
林家のん平 「初天神
金原亭馬の助 「動物園」
柳亭市馬 「掛け取り」
柳家小満ん時そば
入船亭扇橋 「道具屋」
〜仲入り〜
三遊亭歌武蔵 「ぼやき居酒屋」
柳家小袁治 「女天下」
古今亭志ん駒 (いつもの)
柳亭小燕枝 「猫の災難」


夜の部

林家木りん 「たらちね」
五街道弥助 「ぞろぞろ」
古今亭大吾朗 「豆や」
柳家三寿 「浮世床
蝶花楼馬楽 「古手買い」
柳家さん吉 (談志の話)
春風亭一朝 「野ざらし
柳家小ゑん 「ぐつぐつ」
〜仲入り〜
金原亭世之介 「辰巳の辻占」
柳家小里ん 「黄金の大黒」
古今亭志ん橋 「熊の皮」
むかし家今松 「二丁ろうそく」

古今亭の二人が主任の今席ですが、五代目小さん門下がやたらたくさん。正直言って定席に出るレベルとは思えない真打もいるようです。努力の跡が見えないのが致命的。

その中で良かった落語は、昼席は朝太、市馬、小満ん、歌武蔵の各師。夜席は弥助、一朝、小ゑん、志ん橋、今松の各師。

朝太さんの「強情灸」、今回出た真打の数名よりよほど上手いです。
市馬さんの「掛取り」は今年2回目。
小満んさんの「時そば」は何度聴いても素晴らしい。吉川潮氏が文楽を継ぐならこの人と言ったのはわかるような気がします。
歌武蔵さんは、昼席には珍しく相撲ネタはほとんどなく「ぼやき居酒屋」。ミニモニってまだあるんですか?
弥助さんの「ぞろぞろ」は初めて聴く噺。
一朝さんは、まさかの「野ざらし」。15分でやったにしては、全く物足りない感を感じなかった。
小ゑんさんの「ぐつぐつ」。舞台化もあるので聴けると思ったが、正解。なんと夜席ではこの噺が一番受けていた。
志ん橋さんの「熊の皮」。何度聴いても面白い噺。また聴けて幸せ。
今松さんの「二丁ろうそく」、最初は「味噌蔵」のストーリーから、吉兵衛旦那と定吉の会話になり、ご馳走食べて、帰り支度まで。初めて聴きました。ネタ帳には「味噌蔵」と書いてしまいました(苦笑)。
数席寝てしまいましたが、それも含めて定席の楽しさですね。
28日の「芝浜」も聴く予定です。