8/17読了 大倉崇裕『七度狐』(創元推理文庫)

七度狐 (創元推理文庫)

七度狐 (創元推理文庫)

普段寄席に通っていると能天気な雰囲気に慣れてしまうが、落語家の立場になるとまさに求道という凄絶な世界なのだろう。

『七度狐』はまさにそういう世界。短編集で垣間見られた粋の雰囲気は微塵もなく、野暮なことこの上ない。しかし、これもまた落語の一側面というものなのだ。