【落語】7月15日 鈴本演芸場夜の部(主任:入船亭扇遊)

<演目>
喜多八 「旅行日記」
雲助 「粗忽の釘
〜仲入り〜
ゆめじうたじ (漫才)
世津子 (奇術)
扇遊 「妾馬」
18:35-20:42


三三さんが主任の今席。2日休演で2日とも代バネが扇遊師ということで、2日間とも行ってまいりました。13日はガラガラで2500円だったのですが、今回はガラガラで定価の2,800円でした。客席は前回より少し多めの50人程度。


私からすれば、夜席で「喜多八→雲助→トリ扇遊」という流れは、現実的な寄席の流れとしては理想に近い。しかしながらそう思う落語ファンもそんなにいない、という現実は残念だな。


柳家喜多八「旅行日記」
この噺は多分2回目。内容に比べて演目が凡庸すぎないか?鳥鍋、豚鍋の話に大笑い。


五街道雲助粗忽の釘
雲助師では初めてかも。粗忽の話というより、勝手に惚気て調子の良い男の話という感じ。サゲは「お宅ではここに箒をかけるんですか?」。


■入船亭扇遊「妾馬」
扇遊師でも何度目かの「妾馬」。黒紋付での登場の際に嫌な予感はしていた。せっかくの40分なんだから、普段聴くことが難しい噺が聴きたい、と思っていた。「たちきり」や「五人廻し」も得意にしているんだから。しかし、噺が始まってしまえば、いつもの扇遊師。八五郎、大家、三太夫、殿様、それぞれの口調がぴたっとはまり、全体に流れる噺のリズムも完璧。いつしかその噺に酔いしれてしまうわけだ。正直、大満足という気持ちにはなれなかったが、並みの寄席なんかより余程素晴らしいわけで、贅沢な願望、ということだろう。


本当なら、三三さんのトリに行くべきなんだろうけど、3連休は多分寄席は無理。9月の月例三三独演のチケットを買うことができたし、それを楽しみにしようか。


下席は鈴本の扇辰師、末広の小柳枝師が狙いです。