11/2 百兼今

11月2日 百兼今@日本橋社会教育会館ホール

出張帰り、検討の結果、兼好さん目当てで『百兼今』に決定。東京駅からゆっくり歩いて会場に。前売予約と料金は一緒。お客さんの入りは3割強というところ。

演目
柳亭市也「たらちね」
春風亭百栄「芝居の喧嘩」
古今亭今輔「甲子園の魔物」
〜仲入り〜
三遊亭兼好「錦の袈裟」
春風亭百栄「最期の寿限無

◎市也さん
ずいぶん見ないうちに立派になって、なんて親戚のオバサンみたいな気持ちになりました。風貌も男らしく精悍になった気がしました。

◎百栄さん
「芝居の喧嘩」は最近は菊志んさんで数回聴いているが、百栄さんが上手いというタイプではないだけに、比べてしまうと少し辛い。「最期の寿限無」は落語ネタの新作なのでマニア心を揺さぶって楽しいものだった。

今輔さん
初めて聴く「甲子園の魔物」。季節を無視と言ってたが、ドラフト会議の後ということで違和感なし。
先日の兼好百栄二人会は盛況だったのに今日の客の入りを見ると誰に責任があるかは明らか、と言ってましたが、関係ないですよ。

◎兼好さん
マクラは予想通り、大師匠の話。全くしんみりさせず大笑いさせてくれた。楽太郎さんプロデュースのイベントで行っていた福岡で訃報に接し、若手落語家と歓楽街にくりこんだ話から「錦の袈裟」。恐妻家の兼好さんならではの与太郎が可笑しい。亭主に「輪っかつけてるとモテる」と言うおかみさんって凄いと思う。ここを違和感なく話せる落語家はどれだけいるのか。「錦のふんどし」というところを「錦の袈裟」って言っちゃったところがあったけど、久しぶりの兼好さんに大満足です。

話は変わりますが、円楽さんの訃報にあれだけコメントが付くのに、両国寄席の動員力が変わらないとの話。みなさん本当に悲しいのか?行動が一番の供養でしょう。また、この責任は一門会にもあると思います。ここで踏ん張らないで一門会の将来はないと思いますが。星企画のサイトも更新されず、告知もない。これで報道されている円生襲名が成功するとは思えません。なんてことも考えてしまう落語会でした。